CES 2017で分かったこと

「何か最新情報はありますか?」
2週間前にラスベガスで開催されたCES 2017でWPCのブースを訪れた方の多くから寄せられたのが、この質問でした。

この質問に私がどう答えたかをお知らせする前に、今回のCES 2017でWPCのブースを訪れた方々についての私の印象をお伝えします。今年のWPCブースの様子は、いつもとかなり異なっていました。というのも、ブースを訪れた方々に、ワイヤレス充電とは何か、Qiとは何か、ということをご説明する必要がなかったのです。確かに、「Qi」の発音にとまどう方もいますが、それはいずれ解決します。訪問者はおおむね、すでに一定の知識を持っており、いきなり核心を突く質問を受けました。

自社の製品計画について語りたがる人が驚くほど多くいました。こうした方々が知りたがったのは、目覚まし時計や家具など多様な製品へのQi充電器の搭載の詳細や、ソーシングモジュール、Qi認証の手順などについてでした。そうした質問は通常、成熟市場でなければ出てきません。

Qi in the carWPCブースの役割は、Qiおよびワイヤレス充電のプロモーションから、ワイヤレス充電のサプライチェーンやエコシステムを構築するための市場提供へと明らかに進化しています。WPCが四半期に一度開催する会員イベントに関連してホストした展示会やカンファレンスが成功しているのは、まさにそうした理由からです。製品開発者、マーケター、エンジニア、企業幹部は、Qiを搭載する製品の設計や拡大、アプリケーションの増加に取り組んでいます。次のWPCイベントは2月16~17日に ロンドンで開催予定です。

CESの話に戻りましょう。今回の「最新情報」は何だったのでしょうか。注意深く眺めている方なら、WPCのブースは実際に販売されている製品、つまり消費者が現時点で購入できる製品に重点が置かれていることに気付かれたでしょう。CESではQi以外にも、「今年中に出荷予定」のプロプリエタリのワイヤレス充電製品のデモ、発表、公約が数多く行われていました。しかしWPCは、現実的かつ効率的で安全な、購入しやすい価格帯の製品に重点を置いています。

Qi in the car

そうした実際の製品の例として、ワイヤレス充電器を搭載した目覚まし時計「iHome」や、車内環境をパーソナライズする車載ワイヤレス充電器、防水構造の一体型ワイヤレス充電器を搭載したBMWの二輪車用スマートフォンマウントなどが挙げられます。

これらの例は、使いやすさと利便性を高めることを目的として、ワイヤレス充電を他の機能と統合した新しいワイヤレス充電器が増えていることを示しています。

また、WPC会員企業による開発中の60~200ワット仕様のデモも行われました。ボッシュは、60ワットの電動工具向けワイヤレス充電のデモを、ロームとNXPはノートパソコンのワイヤレス充電のデモを実施しました。これは、ワット数の大きなワイヤレス充電器への取り組みが進んでいることを示しています。安全かつ効率的なワイヤレス充電器の提供に関する経験を持つWPC会員企業がそれを実現可能にします。

Qi alarm clockCES 2017終了後、一部のメディアは、CES 2017が過渡期となる(突出したキラー製品はなかったものの、VR、自動運転車、ロボットなどの進化傾向が見られた)と報じました。WPCにとっても、今回の展示会は過渡期といえます。ほとんどのCES訪問者が、Qiワイヤレス充電を実体験し、理解を深めることができたためです。これによりWPCは、エコシステムのサポートに力を注ぐことができます。

 

 

 

 


CES 2017で分かったこと

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